睡眠は、単に体を休めるだけではありません。
エネルギー消費が高く、もろくて壊れやすい脳細胞を休息させ、記憶の定や消去を行い、心も回復させています。
夕方以降、特に午後9時~午後0時の時間帯はアドレナリンの分泌が抑制され、体を修復する成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンはたんぱく質や骨の合成、疲労回復、怪我の修復など、体のダメージを回復するホルモンです。
ですから、夜更かしを続けると睡眠の恩恵を受けにくく、疲れやすく、大病をしやすくなります。
頑張っている人ほど睡眠はきちんととるべきで、その日のうちに床に就くと、免疫力を落とさなくてすみます。
また、睡眠時間だけでなく眠る姿勢もストレスにならないようにしなければなりません。
眠る姿勢によるストレスを受ける代表的な病気は、中高年期に発症する五十肩、肩関節周囲炎です。
横向きの姿勢で寝続けて方が圧迫され血流障害が起き組織が破壊される病気です。
横向き寝の人には、少し太り気味の人が多いようです。
中年期の太り気味の人は、頑張り続けてストレスが溜まり、交感神経緊張を解消しようとよく食べる人です。
血流障害によって方に疲れが溜まり、横向き寝が習慣になるわけです。
お腹の脂肪が横隔膜を圧迫して呼吸が苦しくなるため仰向き寝ができません。
横向き寝では口呼吸になり、浅い呼吸で酸素も取り入れにくくなります。
寝る時の姿勢は仰向き寝が基本です。
肺やお腹が上になるので肩や内臓が圧迫されず、鼻で呼吸ができリラックスして休めます。
高い枕では首が折れ曲がり、脳や肩への血流が悪くなるので枕は低めに。
布団は硬めのせんべい布団をおすすめします。
軟らかすぎると腰が沈み腰痛の原因になるからです。
光は交感神経を刺激するため、室内は真っ暗にして休みます。
朝いちばんの太陽の光が部屋に入るよう、レースのカーテンだけにして。
太陽とともに生活することを心がければ、生命エネルギーが高くなり、生活リズムも整ってきます。
「やさしい解体新書」より抜粋
嵐山店 ひかり
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