「善玉菌を増やしましょう」「悪玉菌を減らしましょう」「日和見菌が悪さをしないようにしましょう」腸活ではよく聞く言葉です。
でも、本当に腸内細菌は、「善玉」「悪玉」と分けて考えれば、それでいいのでしょうか?
「善玉菌」「悪玉菌」という言葉は、腸内細菌の働きをわかりやすく伝えるための便利な言葉です。
しかし、実際の腸内細菌はもっと複雑です。
大切なのは、菌の名前だけで善悪を決めることではなく、どのような菌がどのくらい存在し、どのように働いているかを見ることです。
私たちの社会には、住宅街・商店街・オフィス街・工場地帯など、さまざまな「場所」があります。
そこに住む人や働く人も、それぞれ違います。
腸内細菌も同じように、腸という一つの環境の中で、それぞれの場所や環境に適応しながら存在しています。
「菌そのものだけではなく、菌が暮らす環境を見る」ことです。
腸内環境を「一つの会社」と考えてみましょう。
会社には営業部・製造部・開発部・総務部・経理部など色んな部署があります。
営業部だけあっても会社は成り立ちません。
それぞれの部署が、それぞれの役割を果たすことで、一つの会社として機能します。
腸内細菌もこれと少し似ています。
「悪玉菌」と呼ばれている菌が、すべて存在してはいけない菌というわけではありません。
問題になるのは、特定の菌が増えすぎたり、腸内環境のバランスが崩れたりすることです。
「いること」と「増えすぎること」は違います。
例えば「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDLも、身体にとって不要なものではなく、コレステロールを必要な場所へ運ぶ役割があります。
大切なのは、LDLそのものを「悪いもの」と決めつけるのではなく、量やバランスを考えることです。
そして、腸内細菌も少し似た考え方ができます。
「日和見菌」と聞くとなんとなく「悪い菌」のように感じませんか?
でも「日和見菌」という言葉は、単純に「悪い菌」という意味ではなく、腸内環境の変化によって、その働きや存在の仕方が変わる菌を説明するときに使います。
会社でも、状況によって担当する仕事や役割が変わることがあり、腸内細菌も、周囲の環境によってその働き方が変わることがあります。
では、腸内環境という「会社」を良い状態にするにはどうすれば良いのでしょう。
バランスの良い食事、食物繊維などの摂取、腸内細菌が利用できるものを届ける、生活習慣を整えるなどそれぞれが適切に働ける環境を整えることです。
腸内環境のためにどんな菌を摂るかにとらわれがちですが、「菌と環境の関係」を考えることが重要です。
嵐山店 ひかり
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