
「やさしい解体新書」より抜粋
脾臓は免疫系における最大の臓器です。胎児の頃には血液をつくる働きをしていますが、生まれてからは脊髄が行っています。
脾臓は、老化・変形した異常な赤血球を破壊し取り除く、貯えておいた赤血球や血小板を、出血や運動などで酸素が少なくなると全身に送り出す、脾臓内のリンパ組織でリンパ球をつくる、たくさんのマクロファージ貪食能を発揮させるなど、血液に関する働きを行っています。また、処理した血液の中から造血に必要な材料を取り込み、供給も行っています。
白血病のような骨髄の病気になると、骨髄で血液がつくられなくなるため、脾臓自体が不良な血液細胞を処理しようとする働きを強め、通常の倍近くに腫れて大きくなりその機能を亢進します。つまり強烈なストレスによる先祖返り現象で脾臓の働きも元返りします。
肝臓が肝硬変になると、肝臓には門脈から大量の血液が流れ込んできますが、門脈の血流がスムーズにいかなくなり、門脈圧が高くなります(門脈圧亢進)。そうすると、門脈で肝臓とつながっている脾臓が腫れて大きくなります。脾臓が肥大化する(脾腫)と今度は脾臓の機能が高まります。
脾臓には古くなった赤血球や白血球、血小板を壊す働きがありますが、その機能が必要以上に高まると新しい血液成分まで壊してしまうため、貧血になったり、血小板の減少によって出血しやすい傾向が出てきます。
嵐山店 みさお
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